Category Archives: 脳卒中

患者を理解する

どの職種でもそうですが怖いのは慣れというもの。

 

慣れると最初の頃とは違い仕事が段々と作業に近づいていく。

 

そのモチベーションを維持するのは大変。

 

また、自分では、上手くやっているつもりでも

口に出さないだけで患者も作業になるとそれはすぐに気がつく。

 

もし、明日の朝起きた時。

 

あなたの身体半分が麻痺し何も感じなくなっていたら。

 

身体は、歯を抜く時に麻酔をかけられたように感じなくなっている。

そうなった時に自分の精神はどんな状況になるのだろうか?

 

いつもと変わらず笑顔でいられるだろうか?

 

我が事だと思って仕事をすれば、もっと素晴らしい仕事が出来ると思います。

脳卒中へのマッサージ2

QOL(生活の質)って言葉。

 

 

Cramerって方が脳卒中患者の指に刺激を入れて脳の活動を調べる実験したことがある。

 

指に刺激を入れる事によって

感覚野に損傷を持った方では、運動野に反応がみられ、

運動野に損傷を持った方では、感覚野で反応がみられたとのこと。

 

感覚野とは、手など触った情報を脳へ伝えるアップロード。

その脳へ伝わった情報は脳から手へと指令を出す。

 

具体的に例えるなら、火に近づいた手が熱さを感じ脳へ伝わり(アップロード)

脳から手を引っ込めろと手へ指令を下す。(ダウンロード)

 

だから、例え今、手が動かなくても情報がアップロードかダウンロードされているのならば

その機能は生きている事になる。

 

ただ、それが微弱であるのだから強化すれば良い。

 

理学療法が進化しているようにマッサージも本当は進化している。

 

皆さんが想像する腰痛や肩こりの時に受けるようなマッサージは過去のもの。

 

マッサージも一方的から双方向になることによって、より効果は高くなっていく。

 

軽擦で麻痺の範囲を小さくする事も出来るし、

軽擦で、拘縮を軽減する事さえ出来る。

 

 

軽視されがちな筋肉の緊張

脳卒中(脳梗塞)などでも、よくみられる筋肉の緊張。

 

理解しやすいように3つに簡分類。

① 例えば、着替えを行おうと思ってもご利用者の関節が硬く抵抗感が強い。(関節周囲の受動的抵抗)

② なんか伸びきらない。(関節可動域の範囲縮小)

③ 触った感じからしてカチカチである。(触診による硬さ)  の3つになります。

 

①のパターンが

痙縮、固縮だと思ってください。

 

パッと見た目で、わかるのは①ですが、②、③も加わっていますので、その改善も必要です。

 

それでは②のパターンとは?

もし、前屈して硬いなと思ったらストレッチをしますよね?

これは、硬いと言っても筋肉を伸ばすことにより関節の可動域を広げてあげるもの。

つまり柔軟性です。

 

③のパターンは、

肩こりみたいなものをイメージすれば理解しやすいと思います。

人前に立つなど緊張した時、「肩がすくんだり」関係のないところまで周囲の筋肉を硬くしたりします。

人前からの緊張が解き放たれ自分の肩を「トントン」叩いてみたり。

腰痛や肩こりの悩みが強い人って、どれほど苦痛か知っているはず。

高齢者になると、そのツラさがなくなる訳ではないんです。

 

また、むくんで皮膚がパンパンに張り運動制限が加わったり、

浮腫であれば、確かに筋肉を動かす事によって減少しますが、

お風呂に入ったり、脚をマッサージした方が「効果を実感した」って人も多いかと思います。

 

今度、似たような症状の方とお会いする機会があれば是非観察してみてください。

・ 柔軟性がないのかな?

・ 緊張が高いのかな?

 

きっと、私の事を「理解してくれた。」って喜んでもらえると思います。

脳卒中へのマッサージ

リハビリの本質的な目的は、脳卒中となった患者様が

「生活する環境に適応するために必要な能力を獲得することです。」

 

そこで運動機能の能力を得る為にリハビリをするのですが

同じくらい大切な要素があるんです。

それが「感覚」

運動と感覚は、常にお互いを助け合っていて片方だけでは成り立ちません。

 

例えば、何か物をもってみる。

携帯電話でも何でもいいです。

 

・ ツルツルしているのか?

・ ザラザラしているのか?

・ どんな大きさか?

 

動かなければ感じないし、感じる為には動かさなければならない。

 

麻痺してしまった部分でも、

痛みという感覚や押された感触などは感じる場合もある。

情報は、間違った情報として脳に伝えられる場合もある。

 

障害が起きた場所は、脳であり

動かない筋肉や、感じられない皮膚が障害を受けている訳ではない。

 

動かない筋肉を動かすのが能動的(下行性)なリハビリであって

感じられない皮膚の感触を増やす受動的(上行性)なリハビリがマッサージ。

訪問マッサージは、感覚のリハビリ。

いっぱい色々な感触をインプットする。

筋肉の硬さ、皮膚の温かさ、冷たさ様々な情報を患者様へ伝える仕事。

 

違う例えをすれば、

食べ物を噛んだり、飲み込んだりする動きというリハビリ。

私たちは、味を感じるというリハビリに近いイメージかな。

食べて栄養素は足りているから問題はないではなく、

生活を豊かにするためにマッサージが必要なんです。

介護者にとっての拘縮、維持期という思考

ケアマネ、ヘルパーさんは、ご利用者様のリアルな生活を目にする。

 

例えば脳卒中などで急性期はPTの先生たちが、拘縮予防のために他動運動(動かして)してくれていた。

しかし、そのリハビリは診療報酬が高い180日で終了となることが多く、

自宅に帰ってしまうと動く機会がめっきり減り自らリハビリに励もうとする方も少なくなり拘縮が進行する。

 

これは、「頑張れば必ず回復するから頑張りましょう。」ではなく

「これ以上はリハビリを行っても現状を維持するのが精一杯です。」という

国の制度によって継続を断念させられる。

 

そして、この維持期までに得た能力で患者様は生活をしなければならない。

でも、使わない機能は少しづつ衰えを見せ始める。

拘縮は、さらに強くなって動ける範囲を狭めていく。

 

そんな中で、意欲を削がれた方々にとってマッサージが患者様の心に光を当てることもある。

会話というコミュニケーションや、マッサージというノンバーバコミュニケーションを通じ

硬くなっていく自分の身体が柔らかく戻るにつれ、心も少しづつ柔らかくなり光が差し込み笑顔が増えてくる。

 

数多くの脳卒中などによる「拘縮」で苦しんでいる方々が訪問マッサージを利用することにより

拘縮の進行を少しでも遅らせたり、服を着るなどが楽になったりなど

ご利用者様の日常生活が、より良いものになっていくのではないかと思います。

 

 

 

以前に書いたコチラも参照していただければ。

「意思することが大切」

 

私は、患者様にこれからも希望を与え続けていきたいと思います。

 

 

意思することが大切 その2

脳卒中において、脳卒中ガイドラインにて強く勧められるものの一部として

運動障害のリハ、上肢の強制使用などがある。

また推奨されるものとして維持期リハや経皮的電気刺激などがある。

行わない方が良い、行った方が良いにもマッサージがないのは何故だかわかりませんが…

でも、運動障害がある部分への刺激は必要であり、

使わなくなった上肢も刺激を入れたほうが良いこと。

 

また、維持期であってもリハは、必要であり

電気とはかいてあるものの刺激を加えることも推奨される。

 

こんな事は、患者は知らない。

 

ただ、指示されたからやるのではなく

効果があることが根拠をもとに実証または、推奨されるものを

患者様にお伝えし、共に楽しい日常をつくれたらなと思っています。

 

 

意思することが大切

脳卒中になり、非麻痺側を主に用いると結果として麻痺側を使わなくなる。

当たり前と言えば、当たり前のこと。

 

教えられなくても「着患脱健」で気がつけば洋服が着替えられるのと同じ。

これは、LEARNED NONUSE(直訳すれば 使わないことを学んだ)と呼ばれ

1915年にFrantzが提唱したものである。

 

その麻痺側をいかに意識し、刺激を与えることが出来るのか?

ほおっておけば、その麻痺側は使わなくて良いことを学ぶ。

 

そうならないようにマッサージや立位訓練などを行ったり

回復する機能を患者様と共に喜んでいければと思います。

 

 

訪問という刺激、マッサージという刺激

脳卒中を患い、自宅で寝ている時間が多い高齢者に携わることが多い。

寝てばかりいれば脳への刺激は少なく心身ともに良くない場合も多い。

その中で、ヘルパーさんなど訪問されることだけでも会話をする機会など刺激も増加する。

 

また、それに加えマッサージを施すことにより身体に新しい刺激が入ることとなる。

脳卒中の回復モデルとして大脳皮質運動野の機能地図が書き換えられるというものがある。

 

刺激を入れることで失われた脳の領域が増加することもわかっているので

急性期を乗り越え慢性期になったから、この状態で生活してくださいでは

患者様の日常生活の範囲は広がらないことも多い。

 

出来るだけ刺激を継続的にコツコツ。

 

たくさんの方が救われるように日々接しています。

 

脳卒中における訪問マッサージの必要性

マッサージは、通常行われるリハビリよりは受動的である。

受動的というのは、言葉の通り受身的であるということ。

 

しかし、高齢者によっては歩行が困難で、また歩けたらという気持ちはあるものの意欲的でない場合も多い。

そんな時にこそ、是非取り入れていただきたいのが訪問マッサージだと思う。

身体が軽くなる実感があれば、リハビリなど自ら率先して動こうと思う

リハビリ意欲にもつながることも多い。

 

いかに短期間で最大の効果を得られるかが求められる脳卒中において

慢性期であっても、拘縮など進行しないようにマッサージを通じ

刺激を入れることは筋肉や神経への刺激になる他、廃用による浮腫の軽減など効果は見られる。

 

ご利用者様以外でも、実際にどのようなことを行うのか興味があったり、

体験してみたい方は、ご連絡ください。