Category Archives: 痛みについて

フィジカル&メンタル

失認症や言語障害などがあるとなかなか意思の疎通が難しい。

 

どうすれば、この患者様が喜んでくれるのか?

 

そこで、意識しているのは常に患者が主役だということ。

 

会話であれ、食事などの行動を含めて遅いことも多いので

自分の言いたいことなどを一方的に伝えるのではなく

ゆっくりと相手が伝えたいことが伝えられるまで待つ。

 

多くの方は、最初伝えるのをやめる。

 

きっと、伝わらないと思っちゃうから。

 

でも、毎回じっくり待つとポツリポツリと語り出して来る。

 

最初は、苦痛などが多い。

 

 

でも、途中から言葉が変化する。

 

「ありがとう」 に変化する。

 

聞くことによって、そして患者様が主役になることによって

 

 

痛みの緩和

介護の現場では共感を示すという言葉が使われる。

 

現在、腰痛や頚肩部などの痛みは心理的、社会的因子が多いという研究結果もたくさんある。

 

独居など対話する時間が短い人にしてみれば

この共感というのはとても大切。

 

マッサージという行為をする以外にも耳をしっかりと傾けるだけでも

疼痛緩和に役立つと考えている。

 

 

転倒予防リスク要因のアセスメント

パンフレットの写真の為か私は浮腫改善のリクエストが多い。

浮腫といっても介護などを受けていらっしゃる方の場合には

通常の浮腫とは違い廃用性浮腫やリンパ性浮腫の方もいらっしゃいます。

 

それは、圧痕が残る程度ではなく

もう皮膚が破れるのではと思うくらいパンパンに腫れ上がった状態。

 

そうすれば、足の裏の感覚も通常と異なり安定しない状態となり

転倒しやすくなってしまう。

 

浮腫って、多少あるだけでも結構だるさを感じたりするのに

足の甲までパンパンに膨らんでいると更に自覚症状は強くなっていきます。

 

ケアマネジャさんや家族から稀に

「でも、すぐに戻るんでしょ?」

と、言われる事もありますが

 

浮腫すべてが完全に消える事はなくても

パンパンの状態からかなり改善される方も多々あります。

 

興味のある方はご連絡ください。

訪問マッサージの役割

介護など認定されていらっしゃるかたは

ADLやQOLなど耳にした方も多いかと思います。

 

介護にマッサージなんて必要?なんて方も多いはず。

介護に認定されるような高齢者から腰が痛む、足が痛くて歩けないので

これさえなんとかなればなんて言われた人もいるでしょう。

 

マッサージって、皆さんはどのような時にかかることが多いでしょうか?

腰痛や肩こりなどの痛みがあるなどではないでしょうか?

 

上記のように痛みを抱えた状態はとてもストレスが強いもの。

 

痛みが身体の動きの妨げとなり、

寝ている時間を助長するなど悪循環を引き起こす事さえあります。

もし、あなたの家族が痛みから解放された表情を思い浮かべてください。

 

きっと、穏やかな表情に変化しているはず。

 

そうすれば、意欲も向上しADLやQOLも向上しやすくなります。

筋力の低下

小腸癌を患い体力が低下し歩行困難な患者様。
お腹にガスが溜まってくると背部に強い痛みを訴える。

背部に対して施術を行うとかなり楽になるとのこと。

入院期間も長く廃用もある。

本人の希望は、今出来ることは色々としてみたい。

旅行であったり、人と接したり。

週に何度か訪問マッサージを行い。

疼痛を緩和し、日々のQOLが良好になれば
きっと本人が望む生活に近くなる。

少しでも満足感のある生活を送れるように応援する。

毎日行えば良いものではない。
不必要な日数を行う必要もない。
適切な施術を行う。

苦痛を理解する(様々な要因)

痛みを抱える時、自分の身体が思うようにならなくなった時

こころが苛立ちや不安に変わったり、やりきれぬ寂しさに変わったりもする。

こういった精神的苦痛のほかに社会的苦痛といい

お金の心配など経済上の問題、社会復帰出来ないのでは?という不安なども苦痛になる原因となる。

身体の痛みが軽減されることで心にゆとりが出来てくれることも多い。

それは苛立ちなどの軽減にもつながるし、束の間かもしれないが久しぶりに眠れたと喜んで頂けることもある。

 

トータルペインとして考える場合にスピリチュアルペインは伝わりにくい部分ではあるが

それぞれのご利用者様が生きてきた人生において

「私は、なぜこんなに痛み苦しむのか?」

「私は、善い行いが少なかったから早く天に召されるのか?」

「この痛みは、神様も救ってくれない」などがこれにあたる。

 

血液検査などの数値では表し難い、人の手のぬくもりを通じてしか癒せない痛みもあると思う。

 

 

苦痛を理解する。(身体的苦痛)

介護の仕事をしている方々にとっては死はなかなか切り離せない部分。

そして、終末期に近づくにつれ痛みを増す方も多い。

訪問マッサージを行うにあたり立てるようにとか、○○出来るようにという依頼も多いが

この痛みを軽減させて欲しいというリクエストも数多くある。

 

では、その痛みとは何なのか?

ターミナル期には、痛みは色々な側面を見せ始める。

大きく分けると

・ 身体的苦痛

・ 精神的苦痛

・ 社会的苦痛

・ スピリチュアルペイン

以上の4つに分類されることが多く、

それらはまとめられてトータルペインとも呼ばれる。

 

身体的苦痛も神経障害性や骨転移の場合、また慢性期へと移行した場合には

オピオイド系が効きにくい事も多いため本人の訴える痛みをどうにか軽減させたいということで

病院と平行し自宅で訪問マッサージを受けられることもある。

 

痛みが軽減し、にこやかに笑ってもらえたとき。

ADLが向上した時以上に、その人が自分らしくいられたのではないかと幸せを感じる。

 

ご利用者様の訴える痛みについて

ここをご覧の方は、痛みを訴えている、もしくは痛みを訴えていらっしゃる方がそばにいる事が多い。

 

私たち訪問マッサージに伺っている患者様も主訴(中心となる症状)は、

痛みやシビレを訴える方が数多くいる。

 

国際疼痛学会では、

「実質的な、もしくは潜在的な組織損傷または、その可能性に伴う、

またはそのような損傷に関連して表現される不快な感覚または情動体験」

と定義している。

つまり身体と心の両方が複雑に絡み合って痛みを訴えている事が多いんですね。

 

その中でも、心が強くかかわって痛みが出ているのでは?

と思う場合の基準として

 

検査などでは特に異常はなく原因不明なのに痛みが長く続く

気持ちに大きく左右され、痛みが一日のうちに変動が強い

痛みが長期間続くなどがあります。

 

ただ、この気持ちによってという部分がくせ者で患者様にしてみれば

「あなたの痛みは気持ちからですよ。」と言われている感じがし

「私の痛みは理解されていない」と感じドクターショッピングや攻撃的な言葉、

担当者の変更希望(苦笑)などになりかねない。

だから、患者様の痛みを聞き入れるのはもちろん。それを受容していく。

これは、患者様とのより良い関係作りを結ぶためだけではなく

痛みが身体と心を複雑に絡め合ったレベルなど理解するのに大変重要になってきます。

 

医療や介護は矛盾を含んでいる部分がご利用者様にとっても大変多い。

・ 要介護から要支援になれば、サービスが減らされ困る。

・ 痛みがないと言えばマッサージが受けられなくなるかも?

・ サービスが減れば一日中誰とも話さない日々が増えてします。

・ 機能訓練で多くの人々がスタスタ歩けるようになったらご利用者様が減ってしまう

 

でも、今回は痛みを複雑化させないためにどうするのか?

ポイントとして

・ 上記のような心理的、社会的因子を無視しないこと。

・ ご利用者様の痛みに引きずられないこと。

・ QOLを低下させないようにする事です。

 

教科書的にまとめると。

患者の言葉を良く聞き、受け入れ、相手の痛みが続く気持ちや社会的な不利益も無視せず。

訴える痛みに引きずられず、QOLが低下しないようにリハビリする。

 

こんな風に上手くいくケースは20年くらいやっていますが少ないでしょう。

ただ、心にとめておくだけでも痛みが強いご利用者様への接し方、

コミュニケーションは上手くいくのではないかと思います。

 

何か、ご協力出来る事があれば遠慮なく。